『奥歯の冠が取れたので、すぐに接着剤でつけてもらおうと思ったら…
【歯が割れているので抜歯です!】と宣告されました。
取れた歯の両脇は、いずれも自分の天然の歯です。
どうすればいいですか?』
・・・と70代女性の方から電話でご相談をいただきました。
患者さんにしてみれば、思ってもみなかったこと。
ショックはどれほどだったでしょうか…。
駆け込んだ歯科医院で、ある程度はご説明を受けたようなのですが、
まったく頭に入ってこなかったそうです。
そりゃ、「抜歯」というワードで頭がいっぱいですものね…。
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お口の中を拝見していないので何とも言えないですが、
他院で、歯が割れて抜歯という診断を下されたとしたら…
恐らく【歯根破折】という病名がついているのでしょう。
この場合、程度にもよりますが、選択肢は主に5つ。
@ 抜歯して、1本のみ歯を補う⇒インプラントで。
A 抜歯して、1本のみ歯を補う⇒入れ歯で。
B 抜歯して、両脇の歯を削り、歯を補う⇒ブリッジで。
C 抜歯せず、根っこを残したまま、その上に入れ歯を入れる。
D 抜歯せず、放置。
この方のご希望は、以下の3つ。
✅ 歯は削りたくない
✅ インプラントは嫌だ
✅ 抜歯もしたくない
そうなると、だんだん選択肢は限られてきますね。
@・A・Bは除外されて、残る選択肢は2つ。
3つの条件に当てはまるのは、CとDしかありません。
歯は、隣の歯と接触していることで位置関係を保っています。
1本でも歯が抜けると、歯が寄ってきたり離れたりして、
元々あった歯並びとは徐々に違ったものになってきます。
歯並びが乱れることで咬み合わせに変化が生じ、
結果、全身にも影響を及ぼしかねないのです。
ですから、Dの選択肢はおススメできません。
となれば、残るはCです。
【抜歯せず、根っこを残したまま、その上に入れ歯を入れる】
つまり、1本だけの入れ歯!
ただ患者さんは、お電話口では想像ができない様子。
そうですよね。
入れ歯を見たこともない方には
「何を言っているのか」チンプンカンプンで当たり前です。
やはり、お電話口のご相談では限界があります。
百聞は一見に如かず、ということでご来院いただくことになりました。
歯医者さんは、やっぱりコワイ・・・
最初から治療ではなく、ご相談だけでも承っております。
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