「口がポカ〜ンと開くのはなぜですか?」ご質問されたのは、先日老人保健施設を訪れたという患者さんでした。
ご本人も86歳とご高齢ではありますが、「30本」ご自身の歯が残っていて、
何でも食べられることが自慢です。
小さい頃から「口はしっかり閉じなさい!」と躾けられてきたとのこと、
訪れた施設で、ポカ〜ンと口を開けている方が多いのにビックリされたご様子でした。
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<院長の回答>呼吸をすると言えば、通常鼻で息をするのが正しいのですが、
口でハアハア肺に酸素を送り込んでいる方も多いのです。
×「口で息をする:口呼吸」
○「鼻で息をする:鼻呼吸」花粉症や鼻詰まりだから「口呼吸」になるというだけでなく、
口周りの筋肉が衰えていることも原因の一つです。
また、姿勢との関わりが深い「舌の位置」にも影響されますしね。口呼吸は、直接細菌やウイルスが体内に入ってくるので良いことはありません。
鼻毛フィルターを活かした「鼻呼吸」がいいんですよ。
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院長:
「もし、パクパク金魚のように、
口を閉じないで食べていたとしたら、どうなると思います?」患者さん:?????????
院長:
「試しに・・・口を開けたまま、唾を飲み込んでみてください。」
患者さん:「う〜ん・・・できないです。」
院長:
「口を開けたままでは飲み込めないのです。」
「口をしっかり閉じて食事ができないというのは・・・
変なところに物が入りやすくなる、誤嚥性肺炎のもとにもなりますよ。」
患者さん:「口が閉じられるっていいことなんですね!」
院長:
「そうです。しっかり口を閉じて、よく噛んで食べる。
そのためには鼻呼吸できないと。」
「合わない入れ歯を入れておられる方は、その点できない方が多いですね。」
身体的な老化は、口から始まるといいます。
そのために正しい治療とケアが必要なのです。
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