2014年10月16日 [診療室より]
大したことじゃないよね?
1年ぶりの定期健診。
ご予約のお電話では「あんまり都合悪くないんだけど・・・。やっぱり診てもらった方がいいかなぁ」とのこと。
ご来院されてよくよくお話しを伺うと・・・
「実は右足の痺れがちょっとあって、最近整体に通っていてね。
その頃から入れ歯の当たりが変わってきたような気がして、少しだけ左下の歯ぐきが荒れているんだ。
でも、すごく痛いわけじゃないし・・・。
それに、入れ歯を入れた瞬間にあれっと思う程度で、その内痛くなくなるし、慣れれば大丈夫じゃない?
大したことじゃないよね?」
いえいえ、大したことでございます。
慣れていくものでもありません。
しっかり現状に合わせて調整させていただきました!
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人は機械のように、精密な動きを永続的にできるわけではありません。
ケガや事故といった外傷だけでなく、加齢からくる姿勢の変化・日々の体調によっても、「咬み合わせ」はどんどん変わっていくものなのです。
それは、入れ歯装着者の方に限らず、歯が残っている方も同じこと。
「ちょっと変だな」と感じる、『お知らせサイン』を見逃してはいけません!
自分の感覚を信じることも大切です。
ご自身では大したことがないように思えても、専門家から診れば問題が発生していることも多いのです。
どうぞ億劫がらずに、また来年いらして下さいね。