2017年11月01日 [診療室より]
聞きたいように聞き、見たいように見る
先日、喫茶店に行ったときのこと。
隣席にお二人ご婦人が座られた途端、大きな声で話し始められました。
決して聞き耳を立てていたわけではありませんが・・・(;一_一)
ヒトは自分の関係する「ワード」には、思いがけず敏感に反応するものです・・・。
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オバサマA:「ステンレスだかセラミックだか分かんないけどさ〜入れた途端にしみるようになってさ〜」
私:(=心の声 「ン?」 )
オバサマA:「入れる前までしみてなかったのに、一体何なの?」
オバサマB:「○○歯科に、しみるって言えばいいじゃない」
オバサマA:「様子みて下さいで終了、もう言えない!普通ステンレスなんかだと丈夫なんじゃないの?」
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察しのよい皆様は、もうお気づきでしょうか。
このやりとり、歯の被せ物を装着した後に出た症状のことを仰っているようですね。
断片的に聞こえてきたお話しですから、どういうお口の状態かも解りませんが、
歯の被せ物にも様々な種類があって、色調のみならず硬さの違い、切削方法から製作工程の違いなど、
それこそいろいろです。素材の観点からだけでなく、症状の対処には「咬み合わせ」面からのアプローチが必要な場合もあります。
ヒトは「自分の聞きたいように(都合のよいように)聞き、見たいように見る」と言います。
「きちんと患者さんにご説明した」と医療者側が思っていても伝わっていないことが多々あり、
そして未だに、患者さんも口に出しにくい環境に置かれている、と考えさせられたケースでした。
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当院には【トリートメントコーディネーター:マスター】が常駐しております。
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ドクターに言いづらいこと・ちょっとした疑問などにもご対応しております。
できるだけこちらからもご様子を拝見しながらお声掛けするよう努力しておりますが、
皆さまからも気さくにお話しいただければ大変嬉しく存じます。
どうぞ宜しくお願い致します。